ご報告と957作目の日活映画検証！（笑） - 市村

2023/03/13 (Mon) 10:32:04

★実は先週の7日午後から腹痛が続き、腸閉塞ということで8日午後に開腹手術を行ないました。そのため、若干、音信不通状態でした。何だかもう何の病気で入院しているのか、判らなくなって来ましたが（笑）。それでも痛み止めを投与、痛みに耐えながら、翌日あたりから少しずつ歩いた（体を動かさないとまた腸閉塞になるらしい）ので順調に回復、手術後の外科病棟からすぐに元の部屋に戻してもらっています。三日ばかり飲まず喰わずでしたが、その後、おもゆとスープだけとかのメニューが続き、昨日の昼食からはお粥と具のない味噌汁、ペースト状だったりするおかず、デザートのバナナムースなどが出て来ました。点滴の棒の付いたガラガラ（？…よほど杖のほうが歩きやすい）も外してもらい、歩きやすくなったので、傷痕の痛み（痛み止めは飲んでいますが）を我慢しつつ、少しずつ歩くことにしています。痛みは“日にち薬”で治まって行くと思います。

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★あるインテリジェンスから筑波久子さん主演の58年日活『都会の怒号』というモノクロ作品を見せていただきましたよ。

…作品そのものの出来は、まぁ“普通”ですが、1958年当時の東京の様子がよく映し出されている作品です。筑波久子さん扮するヒロインの女スリが水上生活者として暮らしている川は、現在はないそうです。また松屋デパートでしょうか、屋上のシーン、登場する回転展望台（？）もなかなか貴重な映像なのではないでしょうか。

…またここでの南部美乃（後に淡月梨花）さんの写り方が、ちょっと芦川いづみさん風なのが気になりますね（笑）。

…そしてこの頃の作品なので、じっくり見てみましたが、赤木圭一郎さんのクレジットなしの出演はないようです（笑）。クリスマスパーティーやジャズ喫茶、ナイトクラブなどの本当のモブシーンの端っこのほうにいたのなら判りませんが、その場合でもニューフェイスなら前のほうに置かれると思いますので（笑）。

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1958年日活『都会の怒号』

監督：春原政久　企画：岩井金　原案：長谷部潤　脚本：小布施玄　撮影：間宮義雄　照明：河野愛三　録音：中村敏夫　美術：佐谷三平　編集：近藤光雄　音楽：池田正義　助監督：中島義次　製作主任：園山蕃里

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筑波久子　…水原恵子（通称“キューピーのお恵”。箱崎川の水上生活者であるスリ）
　※箱崎川は当時は存在したらしい。
青山恭二　…坂井昭（島本三郎の知人であるクラリネット奏者。クラリネットの教師でもある。バンドマスターを殴ってクビになったので“アート芸能社”を訪ねて来る）
水島道太郎　…島本三郎（株式会社“アート芸能社”の社長）
二本柳寛　…岩瀬（クラブ“フェニックス”の支配人。実は麻薬密輸団の一味で日本の代表）
深江章喜　…渡（岩瀬の部下のリーダー格である殺し屋）
高品格　…小森（“アート芸能社”の社員）
野呂圭介　…貴島（坂井昭の古い友人でピアニストくずれ。クラブ“フェニックス”に出演している）
楠侑子　…中路かおる（島本三郎の元妻。現在では神戸で宝石商を営んでいるらしい）
松下達夫　…吉岡（島本三郎旧知のテレビ局のプロデューサー）
伊丹慶治　…峰（堀内が殺された件で島本家に来る刑事）
長弘　…高岡（堀内が殺された件で島本家に来る警部）
三原一夫（後に花村彰則）　…堀内（水原恵子に地下鉄の中でフィルムの入った財布をすられる男性）
小泉郁之助　…実業家風の父親
　※出演シーンは、はっきりしません。
神山勝　…橋村康彦（島本三郎旧知の音楽評論家）
片桐常雄（後に片桐恒男）　…桜井（“アート芸能社”に来る三興金融の徴収代理人）
衣笠一夫（後に衣笠真寿男）　…竜達元（新宿の中華料理店の店主。実は麻薬の売人）
八代康二（後に八代康次）　…野呂（島本三郎旧知の芸能ブローカー）
水木京一　…スリ
　※出演シーンは、はっきりしませんが、坂井昭が少年のスルイと話す時、階段の向こう側にいる男？。
島村謙二（後に島村謙次）　…ジャズ喫茶“デキシーランド”の司会者
近江大介　…岩瀬の配下C（堀内が殺される時、堀内の部屋に入って来る鳥打ち帽をかぶった男）
柴田新（後に柴田新三）　…岩瀬の配下B（堀内が殺される時、堀内の部屋に入って来る黒っぽいスーツを着た長身の男）
紀原耕（後に紀原土耕）　…田舎の紳士（巻頭、水原恵子に財布をすられる男性）
南部美乃（後に淡月梨花）　…ヒロ子（島本三郎の秘書）
森島富美子（後に森島亜紀）　…クラブ“フェニックス”のダンサー（渡と〔ユリ〕が話す時、画面手前の化粧台の前にいる黒っぽい衣裳の女性）？
佐川明子　…島本家の婆や
角田真喜子（後に南條マキ）　…“アート芸能社”所属の新人歌手
江端朱美（江端朱実）　…クラブ“フェニックス”のダンサー（捜査本部の部屋から出て来るヘロイン中毒だったらしい女性）？
三上冴子（ファミリークラブ）　…〔ユリ〕（クラブ“フェニックス”のダンサー。渡の愛人）？
高瀬将敏〔技斗〕
凡平純　…岩瀬の配下A（堀内が殺される時、ホテルの前で車の中運転台に座っている男）
木島一郎　…岩瀬の配下（堀内が殺される時、堀内の部屋に入って来る札束の包みを持った男）
古田祥　…岩瀬の配下D（堀内が殺される時、堀内の部屋に入って来黒っぽい帽子をかぶった男）
川村昌之　…
川辺健三　…若い男（往年のクリスマスの夜、島本三郎の妻だった中路かおると一緒にいた男性）
松岡京志（後に松丘清司）　…ジャズ喫茶“デキシーランド”のマネージャー
上野山功一　…“HOTEL SANKO”のボーイ（堀内の部屋に来る男性）
菊田一郎　…岩瀬の配下（堀内が殺される時、ホテルの前で島本三郎に声をかけて来る男）

以降、主なクレジットなしの出演者

上釜孝充　…通行人（巻頭、坂井昭の右隣から追い抜いて行く男性）
二木草之助　…地下鉄の乗客（水原恵子に席を譲る男性）
佐久間玲子　…往年のクリスマスの夜、島本三郎のそばにいるホステス
林茂朗　…楽団“リズム・タウン”のメンバー（坂井昭をジャズ喫茶“デキシーランド”の表でからかう昔のバンド仲間。メガネのクラリネット奏者）
山中大成　…楽団“リズム・タウン”のメンバー（坂井昭をジャズ喫茶“デキシーランド”の表でからかう昔のバンド仲間。蝶ネクタイの男性）
谷田部靖　…楽団“リズム・タウン”のメンバー（坂井昭をジャズ喫茶“デキシーランド”の表でからかう昔のバンド仲間。ドラム奏者）
宮川敏彦　…ジャズ喫茶“デキシーランド”の客（ベレー帽をかぶった女性の連れの男性）
浜口竜哉？　…ジャズ喫茶“デキシーランド”の客（客席の前のほうにいる男性）
二階堂郁夫　…二階堂（“アート芸能社”所属のバンドマン。ギャラを貰って最初に事務所を出て行く男性）
久遠利三　…久遠（“アート芸能社”所属のバンドマン。ギャラを貰って二番目に事務所を出て行く男性）
寺尾克彦　…寺尾（“アート芸能社”所属のバンドマン。ギャラを貰って四番目に事務所を出て行く男性）
荒木良平　…荒木（“アート芸能社”所属のバンドマン。ギャラを貰って五番目に事務所を出て行く男性）
　※“アート芸能社”所属のバンドマンの残り二名は現時点では（私の知識では）不明。
水谷謙之？　…警視庁の綜合指令台の警官